5/1の日食図から人生の切り替えポイント②~サロス周期というインターバル~
日食と18年のサロス周期
今回も懲りずに5/1の日食について考察をしていきます。
今回はサロス周期という時間軸にフォーカスしていきます。
日食や月食は大体40本の系列があり、それぞれ数字で系列が分類されています。
地軸の傾きによる歳差の影響なのだと思いますが、18年サイクルで同じ系列の日食・月食が発生します。
👇日食について①はこちら
最初にサロス周期とは?
簡単に言うと日食や月食のサイクルのことを言います。日食や月食は約40系列の種類があって18年ごとに同じ系列でそれぞれ日食や月食が繰り返されています。
1つのサロスの寿命がだいたい1400年前後なので、平均すると77回くらい日食と月食を繰り返していきます(ちょっとアバウトすぎるかな?)
だいたい77回くらいの日食月食を繰り返したサロスは1400くらいの寿命を終えて消失していきます。
サロスについてウィキペディアの説明を引用します。
サロス周期(サロスしゅうき、Saros)は、太陽と地球と月の位置関係が相対的にほぼ同じような配置になる周期で、1サロス周期は6585.3212日である(約18年と10日あるいは11日と8時間。
1日の曖昧さがあるのは、その期間中に閏年が5回入るか4回入るかの違いのため)。単にサロスと呼ぶこともあるのだとか。
1サロスごとに、ある日食または月食から1サロス後にはほぼ同じ条件の日食または月食が起こることから、天文学発達以前は、暦学ないし経験則的にこの性質によって、人類は日食や月食が起こる日を予測してきたそうです。
古代の人の知恵は素晴らしいですね。
ちなみにサロス周期はバビロニア時代から活用されていたそうです。
サロス周期が誕生した時代の世界をパラレルシフトしてみる
古バビロニア時代はウル第3王朝の滅亡(前2004年)から、バビロン第1王朝の滅亡(前1595年)くらいから日食や月食を予測してしていたそうです。
日本は縄文時代後期〜晩期くらいで、
メソアメリカは先古典期(紀元前2000年頃 -紀元後300年)
古代エジプトは中王国時代(紀元前21世紀頃 - 紀元前18世紀頃)
中国は夏王朝(紀元前21世紀 - 17世紀)、商(殷)王朝(紀元前17世紀 - 1046年)
シュタイナーの7文化期分類では第三文化期エジプト・カルディア文化期(BC2800年あたりから)
第三文化期のテーマはアストラル体の育成とか共存みたいなイメージ。神話の世界で人間が生きていた感じかな?
ユガサイクルでいうと、だいたいトレータ・ユガのあたりで白銀の時期でしょうか?
サロス周期と系列について
サロス周期で日食や月食はそれぞれ異なるサイクルで定期的に発生しています。
図で説明するとこんな感じ
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17099705による
皆既日食は連続したサロス周期番号が付くのですが(1サロス、2サロス・・・と続く)そして、サロス周期によって求められる皆既日食は、地球の南端から始まり、その範囲はサロス周期を重ねる毎に北側へと移るのですね。
ウィキペディアの説明では、1サロス周期は223朔望月なので、ある朔(または望)を1番目とすると、そこから数えて223番目までの朔(望)はみな異なる周期に属するのだとか。
224番目の朔(望)は、1番目と同じ周期に入ります。
同時進行している223の周期のうち太陽、地球、月がうまく重なって日食や月食となるものは一部の系列しかありません。
その一部も毎回少しずつ場所がずれていき、やがて食を起こさなくなります。
その一方で、今まで食を作らなかった周期が新たな系列となって食を起こすようになります。
サロス周期の軌道が少しづつズレていき日食が起こらなくなるもの、そして新しく別のサイクルが誕生していくのですね。
日食の場合で見れば、あるサロスに属する日食は最初に北極(南極)地方で月の影がごくわずかに地球に接する軽い部分食として始まるそうです。
そして、しだいに月の影は地球に近づき、北極(南極)地方で中心食[5]が見られるようになり、その後中心食帯は徐々に南下(北上)し、赤道を越えて南極(北極)地方に移動、最後に部分食となって終わっていきます。
そのような状態が繰り返し起こって進行するので、日食や月食の発生が途絶えることはないそうです。
日食のサロスの系列は、一つにつき食が69〜86回(1,226〜1,532年間)起こるまで持続するのだとか。
平均すると77回(1,370年間)で、サロス系列の始まりと終わりは部分日食で、系列の中ほどに約48回の皆既食または金環食を含む。とあります。
サロス系列の中間地点は皆既食や金環食が多いとは!!面白いです
サロスサイクルも生き物のように寿命がある
1つのサロス系列の寿命が1,226〜1,532年間あり、これを18年ごとの日食や月食で切り替えることができるという事ですね。
18年が積み重ねられ、1,226〜1,532年のサイクルの間脈々と意図が受け継がれていく。みたいに考えると時空の広がりを感じます。
サロスサイクルはだいたい1400年前後なので、ざっくりとプラトン月(約2160年)の半分くらいですね。
5/1に発生する日食は119系列です、1914年2月25日、1932年3月7日、
1950年3月19日、1968年3月29日、1986年4月9日、2004年4月19日、2022年5月1日・・・という感じで繰り返されています。
サロス周期にはそれぞれ象意があるそうで、この時代に起きた社会現象を調べたり、個人的にどんな事が起きたのか?そんなことをしていたのか?振り返ってみるといいと思います。
サロスサイクル日食・月食を利用して自己認識をしよう!
日食や月食はサロスサイクルの法則にのっとった惑星タイマーなので、このポイントで自己認識を深めるのが良いと思います。
1サロスは1400年のスパンを持っていて、18年ごとに書き換え・切り替えポイントがあります。
毎年異なるサロスで日食・月食が発生するので、その都度過去を振り返ることが大切だと思います。
「自分が何者なのか?」
「どうして地球にやってきたのか?」
日食をきっかけにして自己認識を深めてみると良いと思います。
時間の流れは直線的に見えるかもしれません。
でも、それは螺旋の円環時間なので、過去に起きた出来事は状況や形を変えて同じことを繰り返していると考えることができるでしょう。
夢日記をつけている人は感覚的にわかると思いますが、夢と同じで同じロゴス象意を持った物語としてのミュトスが現実の生活の中で繰り返されるのでしょうね。
「上にあるものは下にあるものと同じ」ように
「過去の出来事は未来の出来事と同じ」上と下、過去と未来は合わせ鏡のような鏡像関係システムなのだと思います。
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36年前の119サロス1986年の出来事を振り返ってみましょう
1986年の社会的な事象はこちらを参照していただいて
自己認識を掘り下げる作業を少々・・・
1986年小学生でしたね、ちょうどチェルノブイリ原発事故が起きた年。
雨に濡れると放射能を浴びるとか、牛乳に気を付けようとか、ヨーロッパの小麦が・・・とか、そんな話題があったように思います。
西丸 震哉さんの「41歳寿命説」のコラムみたいなものが小学生向けの雑誌に載っていました。小学校のとき私は図書係になることが多く、休みの時間は図書室にいることが多かったので、いろいろな本とか雑誌を眺めていました。
西丸 震哉さんの記事には、金魚鉢にレモンが浮かんでいて、その隣で赤い金魚もお腹を上にして静かに浮かんでいる・・・( ;∀;)
というあまり小学生向けではないシビアな写真と内容に衝撃を覚えた年でもあります。今ならアメリカ農家や族議員の圧力で公表されない内容だと思います。
TwitterかYouTubeならOKかも?ですが。
あとは、学校の授業でスピルバーグ監督の「ET」を見せてもらったこと、家族で「天空の城ラピュタ」を見て感動したことが印象的でした。
環境問題の深刻さを感じながら、宇宙とか冒険に夢を持っていたころでした。
この時はおひつじ座新月日食でした。皆さんのネイタルホロスコープのどのハウスで日食が起きたのか?一度確認されることをお勧めします。
私の場合ネイタル9ハウスでの日食新月で、月牡羊座と近い位置にありコンジャンクションでした。
おひつじ座ノープランマインド(∩´∀`)∩!!
日食のサビアンシンボル牡羊座20度「冬に鳥に餌をやる若い少女」は
どんな時でも継続して力を発揮することができるようになるそうです、この力を「他者の救済」に使ってゆくこともできるのだとか。
この時に、漠然と将来について絵を描いて生きていけたらいいな~とか、
祖父のように医療系の仕事をしたいな~と思っていたこともありました。
後は環境問題とか、食べ物のこと、健康のことなど子供ながらにいろいろ考えていた時期でもあります。
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18年前の119サロス2004年の出来事を振り返ってみましょう
2004年は何と言っても金星の太陽面通過ビーナストランシットの年。
社会的な事象はそれぞれでチェックしてもらって
自己認識を掘り下げる作業を少々・・・
個人的には仕事の面で岐路に立っていたころかと思います。
看護師をしていたけど、これから先将来にわたって長期的な目標が見つからず、どうしたらいいのか迷っていた時だと思います。
精神科のリハビリで仕事を始めたころで、「周囲の人たちから認められたい」という思いが先走り、少し張り切りすぎて空回りの日々でした。
どうして周りの人に認められたかったのか?それは社会の中で自分の居場所が欲しかったからですね。
とはいえ、気持ちが先走って行動とちぐはぐな感じのアンバランスな時期でした。今思うともう少しゆっくり進めていった方がよかったと思います。
結果を出そうと焦りがあった、今よりもさらに視野が狭かったので、頻繁に周囲の人と意見がぶつかってしまい協調性に欠けていました。
思うように認めてもらえず逆に問題児だったように思います。
仕事以外に趣味を見つけようと模索していた時期なので、英会話を勉強したり、他にもいろいろと試してみた時期。
何か新しい可能性を広げていきたい。と思っていたころでした。
この時もおひつじ座の日食新月ですが、おひつじ座30度サビアンシンボルは アヒルの池とそれが育む子供たち最終度数ですね。
このサビアン度数は自分にふさわしい場所に帰ろうとする傾向があるそうで、私は社会の中で自分にふさわしい場所を求めて模索していた時期でした。
おひつじ座の30度付近にはネイタルのキロンがあるので、治療とか医療とか海外にまつわること、精神的な世界などそういう方向での切り替えポイントだったのでしょう。
サロスサイクルと占星術的参考文献・・
Bernadette Brady (著)Predictive Astrology: The Eagle and the Larkが参考になると思います。
Predictive Astrology : Bernadette Brady : 9781578631124
日食の影響はだいたい半年くらいと言われていますが、松村先生の動画の説明では月ステーションというかθ波の領域を活用すれば、もっと長く影響を持続することも可能なのだそうです。
せっかくのインターバルポイントなので、出来るだけ有効に活用できるようにまず過去の私たちのことを思い出してみましょう。
過去に起きた事物性から象徴を切り離して、未来につなげていく作業。
過去の私たちを振り返り、その事物性から象徴を抽出することで、
私たちが何者で何のためにここにいるのか?
そしてどこへ向かおうとしているのか?
何か手掛かりがつかめるのではないかと思います。