でこぼこのある子供から学ぶ日々
私には子供が二人います。
男の子の兄弟ですが上の子には発達に問題があり、普通の子とは成長のスピードが違うようです。
もうすぐ5歳になるのですが、まだまだ言葉を話すことができないのでリハビリや療育などに通っています。
しかし、喘息持ちで体が弱いので、体調を崩しやすくリハビリや療育もお休みになりがちです。
それでも、最近少しづつ成長してくれているようで、たま~に「マ・マ・マ・・・」などと言っていたりします。
弟のまねをして歌をハミングしていたりするので、ちょっとづつですが表現力がレベルアップしているな~⤴⤴と感心しています。
上の子は自閉症スペクトラムがあるので、感情のコントロールができずに「ワーワー」言いながら騒ぐこともあります。
先生が言うには”騒ぐのは彼なりの感情表現”らしいので、出来る限り見守るようにしています。
一通り大騒ぎするとおとなしくなるので「これも一つの運動かな?」みたいに思っています。
ただ、一晩中元気に「ワーワー」言っている日はさすがに元気すぎですが・・(笑)
子供は諦めていた
私は過去に流産をしています、その時に病気も発症し手術を数回ほど受けたこともあり「もう子供は無理かな・・」と半分諦めていました。
夫と二人で「猫とのんびり人生を送るのもありだよね」などと話していたくらいです。
しかし、手術の数年後に幸いにも子供に恵まれました。
その時はまた流産になるのでは?とびくびくしていました。無事に出産を迎えたときには本当に”奇跡が起きた!!”と思いました。
年齢も年齢だったので、私たちのところに子供が来てくれるなんて思っていませんでしたから本当にうれしかったです。
無事に生まれてくれたので、大切に育ててあげたい、いろいろ一緒に出掛けて、お勉強をして・・・と思っていました。
事実を受け入れられなかった頃
1歳半を過ぎたころから少しづつ様子におかしなところが目立つようになりました。
”目を合わせないこと、言葉を話せないこと”が顕著に目立っていたのです。
検診やそのほかの場所へ出かけると「ひょっとして発達に遅れがあるのでは?」
「目を合わせないね」などと指摘されることが増えていきました。
最初は自分の子供に発達障害があることを認めることができませんでした。
「人見知りな性格だから」とか「ちょっと成長が遅いだけ」と自分に言い聞かせて現実から目を背けていたのかもしれません。
でも、時間の経過とともに長男の成長の遅さはさらに目立つようになっていきました。
「少し成長が遅いだけ・・」と自分に言い聞かせていましたが、2歳3歳と年齢を重ねるごとに同年代の子供たちとの違いが明白になっていきました。
さすがに私も子供の問題を見過ごすことがでなくなり、病院を予約しました。
診察を受けて発達障害があることを指摘されたときは、将来への不安から全身の力が抜ける思いでした。
「どうして私はこの子を健常に生んであげられなかったのだろう?」
「この子は将来どうなるんだろう?」
やり場のない悲しみ、怒り、やるせなさがこみ上げてきました。
とはいえ、子供の発達障害は誰のせいでもありません。
発達障害によって一番大変なのは当の本人なので、私が悲しみに暮れていたり怒りに我を忘れていたら子供に失礼だと思いました。
子供からたくさんの事を学ぶ
自閉症スペクトラム障害があっても、子供は毎日頑張って生活しています。
いつもたくさんの笑顔を見せてくれて、ワーワー騒いだりしながら頑張って毎日生きてくれています。
言葉はなくても彼の思っていることはわかるし、彼の純粋な魂から学ぶことがたくさんあります。
いまの時代、障害に対する社会のサポートがとても細やかで丁寧だと気が付きました。
リハビリの先生や保育園、療育施設の方々も、彼のことを理解して温かくサポートをしてくださります。
でこぼこのある子供と共に過ごすことで、世の中の見え方がいい意味で大きく変わっています。
これから、子供たちが成長するにつれて新しい問題が次々に出てくると思います。
でも、一つ一つの出来事が成長のためのインターバルショックだと思って子供と一緒に学んでいけたらいいな。と思っています。