動く綿棒多面体「時の種」と「時の蕾」ワークショップに参加してきました
とても楽しい綿棒多面体ワーク
動く綿棒多面体「時の種」と「時の蕾」ワークショップ&トーク【2021年8月28日(土)】に参加してきました。
このワークは数と形の研究家である小野満麿さんのお話が聞ける、とても・と~っても贅沢なワークです。
<動く綿棒多面体「時の種」と「時の蕾」と楽しい多面体仲間たち>
小野さんといえば数と形の研究ブログ「METATORONIC METALOGUE」や
『プロジェクトメタトロン』で有名ですが、エノクの鍵の翻訳もされていますよね。
そんな数と形の研究家・小野満麿さんのお話を伺いながら、動く綿棒多面体「時の種」と「時の蕾」を制作してきました。
綿棒ワーク「時の種」を作るとき”枠”があったほうが作りやすい
動く綿棒多面体である、「時の種」を作るとき
最初は6面体を外枠として作ってあげると作りやすいです。
6面体の1面1面を底辺にして6個のピラミッド(四角錐)を作っていきます。
作り方は小野さんの動画を参考にしてください。
「時の種」は稼働する多面体なので、固定しながら作ると安定します。
これは建築物でも同じだと思います。
いきなり建築物を建てるのではなく、外枠や足場を作って仮の補強や囲いを使うと思います。
物を作るときには、いきなり作り始めるよりも
外枠、アウトラインを作ってあげるとやりやすいのでしょう。
6面体の6つの面それぞれに6個のピラミッド(四角錐)を作ると
動く多面体「時の種」が出来上がります。
時の種が出来上がったら、6面体の箱はもう必要がないので、取り払っていきます。
6面体の箱を取り払うために、6つのピラミッドを均等に作る
動く多面体を作るためには、6面体の箱の6つの面にそれぞれ均等なバランスを持つピラミッドを作っていきます。
・六面体とアーキタープのバランス
私は最近、にっぷるさんのnoteのサークルでプラトン立体の探索で正六面体を探索しなした。
正六面体の探索は松村先生が推奨されているワークの一つです。
六面体の6つ面それぞれにユングの6つのアーキタイプを当てはめてバランス確認する。というワークです。
この時、6つのアーキタイプである、ペルソナ・シャドウ・アニマ・アニムス・グレートマザー・オールドワイズマンについて「夢」を使ってアクセスをしていました。
どのアーキタイプの影響が強いのか、弱いのか、偏りを確認しながら、出来るだけ六面体の中央に自分を置くことが自立した意識を保つために大切なのですよね。
強い面や弱い面など、偏りがあるという事は、それだけアーキタイプの性質に同一化していたり、受容が不完全だったりするわけです。
・タロットパスワークと六角柱
別の場面では、Sさんのタロット・パスワークで「9隠者」を探索したとき、隠者が覗いているランプを水晶の六角柱のように眺め、
「6つの面それぞれ均等に光を通すこと」「どこにも偏ってはいけないこと」などを意識しました。
・室町時代から始まる第5文化期の課題
松村潔先生のタロット音声教材の中で、”シュタイナーの7つの文化期と自我”についてお話をされてる回があります。現在は第五文化期に当たり、これは1500年くらいから始まったと言われています。
第五文化期は「自我をもってアストラル体をコントロールする」ことがテーマになっているそうです。
自我をロゴスとかイデアと考えるとこれは六面体の8つの点に該当するのでしょう。
そして、アストラル体は6つの面、エーテル体は線に該当すると考えます。
6つの面があらわすペルソナのどこにも偏らないように気を付けながら、中心自我を保つことが現代を生きる私たちが学ぶテーマの一つなのですね。
6面体は時を表す箱庭なのかも?
占星術的には土星は6面体と関連付けられることが多いと思います。
土星はやぎ座と関係している惑星で、骨とか枠組みなどの象意を持っています。
土星はサターンと呼ばれることが多いですが、ギリシャ語では クロノス、ラテン語では サトゥルヌスと呼ばれています。
神話の中では「天空の神・農耕の神」と呼ばれることがありますが、
「時間の神」という側面も持っています。
動く綿棒多面体「時の種」の種は、6面体が作り出す箱庭の中で少しづつ丁寧に種を作り上げていきます。
6つの面一つ一つのアーキタイプを育てて、中心自我を取り戻すように。
どこにも偏らず自分の中心を維持するように、注意深く丁寧に、根気よく綿棒の点と点をつないでいきます。
私はこのワークショップに参加して、土星の箱、枠組みは自分の自我を育てて中心を見つけるワークのように感じました。
箱の中にいることが安心な人もいれば、箱が不要な人もいると思います。
時の箱は小さなスターシード達の芽を育てる箱庭なのではないか?と思いました。
この箱庭を壊して大きな箱を作っていく人もいれば、箱から飛び出して大きく行動する人もいて良いのだな~と実感しました。
小野さんのワークはブログや動画で伝わらない「何か」があります。
”百聞は一見に如かず”なので興味のある方は参加されて、
自分の中心にある「時の種」を作ってみてください。
とても楽しくて感動的なワークです☆
おまけ
余談ですが、私は個人的な趣味で内臓探索で脾臓のことを研究しています。
脾臓は土星に関連する臓器です。土星は箱と表現されることがあります。
なぜ箱と呼ばれるかというと、
惑星の軌道はそれぞれ入れ子状態をしていて、その間に5つのプラトン立体がきれいに収まることをヨハネス・ケプラーさんが発見されたからです。
「木星と土星の間にある惑星軌道は6面体が収まる」というケプラーの法則の関連で、土星は「箱」とか「枠組み」みたいに呼ばれるようになったのでしょう。
※阿部正紀 (あべ・まさのり)先生の記事からお借りしています。
・「箱」は何を表すのか?
”箱入り娘”という言葉がありますが、箱は枠組みを作ったり、中にあるものを保護したり、逆に箱の中に閉じ込めたりする働きがあります。
保護するものが、閉じ込めることになる、それが「箱」なのでしょう。
箱入り娘は家族の愛によって、世間から守られて育ちます。
でも、ずっと箱に入っていると、世間知らずになることもあるかも?です。
物事はメリットとデメリット、光の部分と影の部分があるように見えます。
・脾臓は土星と関係している
脾臓は血液をろ過する臓器なのですが、土星と関連して考えられます。
西洋医学の視点で見る時、脾臓の役割は古い赤血球を破壊する働きをします。
そして、血液の成分である赤血球は寿命が120日といわれています。
シュタイナーは「血液は自我に関係する」と述べていました。
古い血液が持つ、古い自我は120日で壊されて、必要な部分はリサイクルされていくのかな?と思いました。
脾臓の血液を壊す働きは自我を作り替えていきます。
この働きによって土星の軌道を表す6面体の6つの自我のアーキタイプ(ペルソナ・シャドウ・アニマ・アニムス・グレートマザー・オールドワイズマン)は少しづつリニューアルをしているのだと思います。
私たちの自我は常に作り替えられているので、いつまでも同じ6面体の箱に納まることは難しいのかもしれません。
ですから、私たちはいつまでも”箱入り”していなくてもいいんでしょうね。
新しい箱を作っていけばいい、自我の中心をしっかり維持し「時の種」になっていきたいものです。
<参考図書>